石巻への想い

アフリカドラムの仲間・たこ焼き屋さんビワ君から記事を
書いて頂きました。



4月16日(土)の夕方…
お世話になった町の人や、ボランティア仲間に別れを告げ、エザと山梨まで車を走らせました。

車中では、今までの活動の事、これからの復興への心配など…
たくさん話しました。

一つの『村』づくり。

それはボランティアの人が、ただ物資を運び、届けるだけの繋がりではなく、困った時には耳を傾け、手を貸し、足を貸し、助け合い、共有し…
苦労を皆で分かち合う。

そんな人と人とが、知恵や力を貸し合えるような『絆(村)』作りが理想でした。
そして、それに近づけるような活動をしてきたつもりです。

村と村は互いに協力しあい、後にはボランティアに頼る事なく自力で歩いていける『石巻の住民一人一人』が主役の町作り…

実際、目指していた理想が形となって見えてきた地区もありました。とても嬉しい事でした。

しかし、心配な事もいくつかありました。

今はまだ目の前にある家の片付けや、物資の確保で精一杯の方々…
同じ被災されたかたでも、自分の事を後にまわし、他の方々の為に物資の配給をしてくれたり、情報窓口になり協力してくれてる人もいます。
ただ、被災から一ヶ月と少し…そんな方々も肉体的にも精神的にも疲労困憊です。

物資の配給がうまくできなくなったり、情報が流れなかったりという事も出てきました…

頼りになる人に頼りきるのではなく、これからの生活をどうしていきたいのか?
一人一人が強く心に描き、自らが行動していってほしいと思いました。

そしてボランティアについて…

復興を早く早くと焦るばかりに、被災された方々の気持ちより三歩も四歩も先に行き過ぎているかたも何人かいらっしゃいました。

同じボランティアとして被災された方々の為に動いているのはよくわかってはいるものの…
結果、被災者も他のボランティアも振り回されてしまう。
凄く頑張っているのに、なんだかとても残念で仕方がありませんでした…

被災された方々の気持ちを考慮して、被災者の目線で、復興支援はしていかないといけないんじゃないかと思いました。

ボランティアの人達も、頑張りかたを少し工夫するだけで…自己満足ではない、皆が幸せな気持ちになる支援になると思うのです。

何はともあれ、まだまだ先はとても長いのです。私達の活動が、被災地の方々の、自らの足で力強く歩いていけるような『道づくり』に繋がる事を、心から願っています。

とても濃い三週間でした。ピースワーカーズの皆さん、関わった皆さん…
ありがとうございました。

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