被災地6日目

麻衣子さんからのメールを転載します。

 みんなすっかり慣れて気にしなくなった余震だが、昨日のはでかかった。夜中も大きいのが二回。最近半壊した自宅に戻る人たちが増えている。治安が少し悪化していて家を荒らされりすることを防ぐためだったり、避難所でうまく生活できなかったりという理由が多い。大きな余震があると、そういう方々のことが気にかかる。

 昨日のローラー作戦は壁にぶつかった。人手が欲しいので朝バタバタ集め、バタバタしたまま出発した結果、とても徒労感の残る一日になってしまった……。
ローラー隊にはいろんなニーズが集まってくる。炊き出し班や大量の物資を抱える団体、医療チーム、みんな最も細かい情報を持
っている私たちに聞いてくる。今私たちは全員実働隊で、事務を担当してくれる人がいない。
 チャン、ひろさん、私、それぞれがかかってきた電話の応対で振り回され、緊急募集したローラー隊はあまり趣旨を理解してくれていなかったことが分かりみんなぐったりしてしまった。

 今日は朝から全員参加で、一斉頒布会を行なった。大量の物資を一か所で広げ、地域の方に欲しいものを持って行ってもらう方法。やってみなければわからなかったことだけれど、戦場のようになってしまった。ケンカも起きたし、ドミノ倒しも。
早い人、強い人、情報を早く得られる人が得をする。これは我々のやるべきことではないな、と思い、他のチームにお願いした。

 午後は市街地をローラーした。なんだか、ほっとする声ばかりだった。電気が復活した家も多くて、食料なども豊富ではないが大丈夫そう。

 もしかしたら思った以上に復活は早いかもしれない。初日はものすごくピリピリしていたボランティアセンターも笑顔が増えてきた。、なんと今、ボランティアのためにラーメンの炊き出しをしてくれるおじさまたちが現われて、超盛り上がっている。

 明日は第二便が到着する。楽しみです。

転載、ここまで。
 さきほど、第二便として今夜、八ヶ岳を出発したあゆみクンから電話がありました。少しでも被災者の方たちの役に立てるように……「行って来ます」。低くて落ち着いた声でした。

 それと行き違いのようにして、wakwakのとっとさんからメールが入りました。
「アフリカのキベラから子供達の応援の歌がとどきました。ぜひ見てください。」
 ちょっと……、というか、すごく素敵なそして感動的な映像です。苦しい中で生きていくことを知っている子ならではのことなのだろうか? ぜひご覧下さい。