スタンドアップ日本

おととい石巻より帰りました、あゆみです。
今回の記事は、4年ぶりに再会した神奈川のあつし君からです。




3月31日から10日間、ピースワーカーズとして活動に参加させて
もらいました、あつしです。

八ヶ岳ピースワーカーズのブログを拝見し、刺激をうけ、自分にも
微力ながら現地の人達のために何かできるのではないかと思い参加
せてもらいました。


自分が現地入りした時は既に物資をただやみくもに配るという時期は
越えていて、地区ごとの班長自治会長を探したり、不在の地区に関しては新しい地区長をお願いできるよう一軒一軒訪問していた時期にさしかかってきていました。

なぜなら災害対策本部や自衛隊からの物資の供給点がそれぞれの地区長の個人宅に設定されていたからです。
逆を言えば、地区長が避難所などに避難されて不在な地区に関しては
物資が行き届かないという現実がそこにあったからです。

数日間、無我夢中になりながら個人宅を訪問しました。
快く引き受けて下さった方もいました。しかし今思えば、震災からわずか一ヶ月しか経っていない状況の中、被災者の方たちの気持ちに寄り添う
つもりがこちらの願いだけが先走りしてしまっていたかのようにも
思えます。

また、地元の方たちも少しづつ立ち上がらなければ
という気持ちも伝わってきました。スーパーが開店しだし、レストランやファーストフード店もオープンし始めました。
きっと様々な葛藤の中での決断であったのだろうと思います。
いつまでも僕達民間のボランティア団体が物資を配りつづけることが
必ずしも被災地の復興に繋がらない現実もあったのです。


本当の復興とは、そこに現金を落として経済が回り出すことな
のかもしれないのですから。しかし、家族を失い、家は流され、
現金さえない、途方に暮れた人々もたくさんいます。その方たちに対して物資の供給を絶ってよいのだろうか?
ボランティア活動をしている僕達も葛藤の毎日でした。


場所によってはマンパワーが足りず、まるで昨日津波が押し寄せたのではないかという所もまだまだたくさんあります。しかし、細部を見ると日々状況が目まぐるしく変わっています。
現地でのニーズも変わってきており、今必要な物資、あるいは喜ばれる物資はやはり生鮮食品(野菜、肉など)だと思います。
電力が復旧していない地域は冷蔵庫がまだ使えないので野菜の方が喜ばれるかもしれません。
もし、現地に向かわれるのであれば、もしくは友人や知り合いでそういった方がいるのであれば持参していかれると良いと思います。


そしてやはり一番足りないのは人手です。人手はいくらあっても余ることはないでしょう。この間もピースワーカーズの仲間10人程で個人宅の泥だしに向かいましたが、1階の泥だしだけで半日かかってしまうという状況でした。
これを三陸沖全体という規模で考えるとどれくらいの時間を要することでしょう。
自衛隊の皆さんも一生懸命です。しかし、被害の規模があまりにも大きすぎ圧倒的な人手不足に陥っています。市の機能もパンク寸前です。ボランティアのみんなも、特に長く滞在している方に関しては疲労が隠せず限界に近づいています。
常にフレッシュなマンパワーが必要なのです。


僕達一人一人は本当に微力です。しかし、そのわずかな力が合わされば現地の人達に生きる勇気を与えられるような大きな力になることを僕は信じています。



現地に行くことだけが全てではないということは僕も理解はしているつもりです。
行きたいけど現状を考えると、また会社の体制を考えるとなかなか言い出せないという人も中にはいるかもしれません。
守るべきものもあるでしょう。


しかしそれはみんな一緒。皆さんの勇気ある一歩が日本を変えるかもしれません


東北は皆さんを待っています。


僕もゴールデンウィークにまた合流します。


東北の皆さん、待っていてください。